「決闘ブラックヒル」のストーリー

1883年ワイオミングの豊かな牧草地に、牧場主サム・ブラスフィールド(ロバート・テーラー)は、家畜を守るためと称して牧場に針金の垣をはりめぐらせた。この措置に、自作、小作農たちは快く思っていなかった。そこへ、悪辣非道な投機師クレイ・マシューズ(ロバート・ドルトン)がこの豊かな牧草地を自由な放牧地帯にして巨大な利益を独占しようと企んでのりこんで来たことからこの丘に黒い影がさす。T牧場の若者が牧場の見回り中、何者かに射殺され垣の針金は切りとられていた。サムは、これを単純に農民たちの仕業とは思えなかった。それほど、投機師の出入りは最近激しくなってきていた。しかし、マシューズの思惑はこの牧草地を所有する経営者にとって死活問題となっていた。偶然にも大統領チェスター(ラリー・ゲイツ)の視察旅行を聞いたサムは、シャイアンに赴き抜け目なく土地開放の効能を吹き込みに来たマシューズと正面衝突となった。一方サムとクレベンジャー(マルコム・アタベリ)の険悪な仲を利用したマシューズは農場に押し入りサムの仕業とみせかけた。怒ったクレベンジャーはサムの家に駆けつけるが、傷を負い介抱を受けるはめになった。そこで大統領の訪問を受けたサムが、土地開放後の農民の打撃と暴力団横行の非道さを訴えるのを聞き、全てを知った。サムの親友ハリー一家を襲った暴力団ボーデンに怒ったサムは決戦の決意を固め双方丘の上でまさに勝負をつけようとした時、駆けつけたクレベンジャーは、自分はサムの味方だと農民に呼びかけた。形勢不利とみたマシューズはサムをねらったが一瞬サムの拳銃は元凶マシューズを撃ち倒し、大草原は平和を取り戻した。