「罠 THE TRAP(1996)」のストーリー

私立探偵の濱マイクは恋人・百合子との甘い日々を過ごしていた。ある日、百合子が黒い仮面を被った影男に襲われた。犯人は最近連続して起こっている毒物殺人事件犯と同一人物らしい。すんでのところで百合子を救ったマイクは犯人探しに乗り出すが、殺人事件の新たな犠牲者から彼の指紋が検出され、事件の容疑者にされてしまう。マイクは星野の手引きで身を隠したが、錠を初めとする探偵仲間の協力を得て捜査を続行した。やがて水月という女が浮かび上がり、マイクは墨田という老女から孤児院時代の水月の恐ろしい行状を聞かされる。しかし、マイクは彼を執拗に追う中山刑事に逮捕され、マイクを逃がそうとした星野も撃たれてしまう。身動きの取れなくなったマイクを助けたのは神津刑事だった。神津は百合子が影男に誘拐されたとマイクに告げる。水月と彼女が溺愛するミッキーの部屋に監禁された百合子は、水月の命令でミッキーの母親役を演じさせられていた。水月はミッキーを捨てた母親を探し出して復讐しようとしていたのだ。水月はこれまでと同様の手口で百合子の命を奪おうとしたが、その時、ミッキーが毒物の入った注射針を水月の背中に刺した。乗り込んできたマイクによって事件は解決したが、その後、百合子が再びミッキーにさらわれてしまう。ふたりを追って下水道へ入ったマイクは全てがミッキーが仕組んだ悪魔の計画であったことをつかんだが、轟々と流れる下水の中に真犯人の姿を見失った。9カ月後、妹・茜の元に失踪していたマイクと百合子からFAXが届いた。そこには、ふたりが長い旅の途中にあることが記されていた。