「マリーの獲物」のストーリー

警視庁狙撃隊に所属する真璃は、同僚で婚約者の江藤にハメられ、麻薬密売の現場で囮捜査官を撃ってしまう。その後、江藤は現場の麻薬を持って逃走した。業務上過失致死罪に問われた真璃は、魚戸の下で悪徳代議士らを退治する女賞金稼ぎ・マリーとなる。ある日、マリーの父親で元グリーンベレーの矢島が、入院していた病院から姿を消した。魚戸から、矢島の宿命のライバル・拱の存在を聞かされたマリーは、拱に父が誘拐されたのではと疑い、香港へと向かった。拱の右腕の陳の動向を探ろうとしたマリーは、同じように陳の動きをチェックする日本人男性・西村と出会い、共同戦線を張る。陳がサイパンにいるという情報をつかんだマリーは、すぐに現地へ飛んだ。しかし、陳から拱の行方を聞き出そうとした彼女を、拱の手下が襲った。西村に助けられたマリーは、西村が彼女が誤って殺した囮捜査官の弟であることや、彼が兄の仇を討つために江藤を狙っていること、江藤が拱の手下であることを知らされる。マリーは西村とともに拱の隠れ家へ押し入り、そこで父親と再会した。父親と拱がスタールビーという宝石を巡って仲違いをしていたことと、それが原因でマリーの母親が死んでしまったことを知ったマリーは、激戦の末に拱や江藤を倒すが、その戦いで父と西村を失ってしまう。全てをなくしたマリーは、再び魚戸の下で暗殺者としての生活に戻っていった。