「Helpless」のストーリー

1989年、高校生の健次(浅野忠信)は、仮出所で帰って来た片腕のやくざ・安男(光石研)に再会した。安男の兄貴分の坂梨(永澤俊矢)が、組長が死んでしまって組はつぶれたと話しても、安男は一向に信じようとしないばかりか、坂梨を撃ち殺す。自分だけにつらい思いをさせて出所したら雲隠れか、と怒った安男は、健次に知的障害をもつ妹のユリ(辻香緒里)と、大切なショルダーバッグを預けると組長の消息を追う。ユリを預かった健次は、安男との待ち合わせ場所である山中のドライブインに行くが、偶然会ったクラスメイトの秋彦(斉藤陽一郎)、そしてドライブインの主人とトラブルを起こしてしまう。そんな折り、精神病院に入院していた健次の父親が自殺を図った。それを知った健次は、突発的にドライブインの主人たちを殺害する。健次は警察の検問をくぐってきた安男と落ち会うが、安男がユリを殺そうとしたことに腹を立てる。安男を残し、健次はユリを連れてバイクで街へ向かう。追いつめられた安男は、自らの頭に銃口を当てた。街のレストランのトイレで、健次はショルダーバッグの中身を確かめた。そこには、白い粉と安男のミイラ化した右腕が入っていた。腕には、「HELP ME」と彫られていた。席に戻ってみるとユリの姿がない。健次は急いで追いかけ、ユリとともに道をどこまでも真っすぐに歩いてゆく。

今日は映画何の日?

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