「女飼い」のストーリー

丸忠物産・第一企画開発部の秋島竜次は会社始まって以来の不良社員とささやかれていたが、それは仮の姿で、実は政財界の裏側で絶大な力を誇る闇のフィクサー・箕輪の下で働く優秀な仕事人だった。ある日、竜次のもとに、東亜銀行の財政部長の落合が白山組のチンピラに殺害された事件の真相を探れとの、箕輪からの依頼が入った。早速、竜次は鵜飼いの鵜のように飼い慣らしてある5人の女たちから情報を収集し、見返りに竜次は絶妙のテクニックで彼女たちを一晩たっぷり可愛がってやるのだった。集めた情報から、東亜銀行は水面下で暴力団と通じているらしいことが分かった。さらに、殺された落合と肉体関係にあった東亜銀行の秘書・裕子が事件の鍵を握っていることをつきとめた竜次は、巧みに彼女に接近していく。だが、彼の調査が核心に近づくにつれ、何者かが不穏な動きを示し、竜次の命を狙ってきた。そして、薄幸のハイミス・栄子がその犠牲になって殺害されてしまう。怒りを爆発させた竜次は裕子から事件の真相を聞き出すが、裕子もまた殺された。事件の裏では通産省の役人と銀行の幹部、そして暴力団が結託して暴利を貪っていたのだった。落合はその不正を暴こうとして殺害され、彼の娘もその犠牲になっていた。裕子が実父の起こした事件をネタに彼らにロボットのように利用されていたこともわかった。復讐に燃える竜次は彼らの悪行の数々を白状させ、それをテープに録音する。後日、事件は箕輪の手によって明るみになり、不正に関与した政治家たちは芋づる式に逮捕された。

今日は映画何の日?

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