「北斗の拳(1995)」のストーリー

南斗聖拳の達人・シンによって、父にして北斗神拳のマスターであるリュウケンを殺されたばかりか、最愛の人・ユリアを攫われてしまったケンシロウは、一人絶望の荒野をさまよっていた。同じ頃、シンが統治するサザンクロスの町から派遣されたクロスマンと呼ばれる軍隊が、パラダイスバレーの人々を苦しめていた。住民が守る汚染されていない水をめぐって、殺戮を繰り返すクロスマン。今や住民の怒りは頂点に達していた。だが、殆ど武器を持たないパラダイスバレーの人々にとって、彼らに対抗する術は無いにも等しかった。ところが、そんなパラダイスバレーに住む少年・バットと盲目の少女・リンの前に、ケンシロウが現れる。ケンシロウはリュウケンに習ったという技でリンの目を治した。ケンシロウの力に驚いたリンは、彼こそがパラダイスバレーを救ってくれる最後の希望であると確信するのであった。リンの頼みでケンシロウをつけることになったバットは、やがて彼が北斗神拳の伝承者として自覚していくのを目の当たりにする。バットとともにパラダイスバレーに赴いたケンシロウは、そこでクロスマンたちとのバトルを繰り広げ、住民たちを救うことに成功する。だが、リンを助けようとしたバットがジャッカルによって殺されてしまった。復讐の怒りに燃えるケンシロウは、リンの体を借りたリュウケンのメッセージを受け、北と南の調和を取り戻すために、シンの待ちうけるサザンクロスの町へと踏み込んで行くのであった。北斗神拳と南斗聖拳の壮絶な戦いは、北斗神拳のケンシロウに軍配が上がる。そして、彼はユリアとの再会も果たし、平和な世界再建への思いを熱くするのであった。