「大夜逃 夜逃げ屋本舗3」のストーリー

望月スポーツ店の主人・望月一郎は、多額の借金を抱えて夜逃げをしようと計画を立てていた。ところが、そんな望月のところに、不良債権回収代行業者の磯野が「三食昼寝付きで借金チャラ」という美味しい話を持ち込んで来た。望月一家はそれならばとその話に乗り、彼らを夜逃げさせるために約束通りやってきた源氏を始めとする“ミッドナイト・ラン”の面々は、夜逃げ屋が夜逃げされるなんてと茫然とするのだった。望月一家が連れて行かれた“ニコニコヴィレッジ”は、数年前に地上げされたまま放置されていた広場だった。そこには望月一家と同じような人たちが、弁当製造やビル工事、個人タクシーなど、半強制的な労働を強いられて暮らしていた。磯野は彼らに払う給料から家賃と生活費、さらにニコニコ積立を差し引き、その残額を借金の返済額として吸い上げていた。しかし、その一方で磯野もまた全国ノンバンク債権管理組合に借金の肩代わりをしてもらっており、その返済に苦しめられていたのだ。返済を急がされる磯野は、ニコニコヴィレッジの面々に24時間体制の労働をさせたり、町で見かけた間抜けなカップルを騙したりして人手を増やし、フル回転で借金回収作戦にかかる。しかも、脱走を防ぐために住民それぞれを連帯保証人に仕立てるという念の入れようだった。あまりの仕打ちについに住民たちの堪忍袋の緒が切れ、望月は夜逃げ屋に話を持ちかけることを提案した。望月から相談を受けた源氏は、一挙に30人の“大夜逃”を実行に移すことを決意する。源氏が夜逃げの準備を着々と進め、ニコニコヴィレッジに潜伏した野口と杏子の指揮の下で、住民たちは彼らの住む長屋の下に穴を掘り、地下水道からの脱出を試みた。集団夜逃げに気付いた磯野に追われながらも、源氏は住民30人全員を逃がすことに成功する。住民たちは新たな人生に向かって再出発するのであった。

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