「君といつまでも」のストーリー

フリーライターの茜についてボンデージクラブへ行った静美は、その会場の屋上で一人の男と出会った。酒に酔っていたせいもあって、なんとなくその男に気を許した静美は、男から貰ったハイになるクスリを飲み、そのまま気を失ってしまう。彼女が気づいたのはベッドしか置いていないガランとした部屋の中。しかも、静美は鎖でベッドにつながれていたのだ。驚く静美にその男・加倉井は、君とずっと一緒にいたいんだと無気味な笑いを浮かべ、彼女をその部屋に監禁してしまう。ちょうどその頃、静美の兄・健治が父親の法事の件で、田舎から上京して来ていた。しかし、妹のアパートへ行っても仕事先を訪ねても、静美の行方は分からない。茜が静美と最後に別れたボンデージクラブの屋上で、健治は加倉井の投薬袋を拾う。藁にもすがる思いの健治は、その袋に印刷されてある病院へ行くが、加倉井を見つけることは出来なかった。一方、友人から借りていたその部屋を明け渡さなければならなくなった加倉井は、静美をつれて海の近くのビルへ居を移した。だが、静美はそこへ移動する際に寄った病院の前で兄の声を聞いたような気がして、その夜、加倉井に自分と兄の関係について告白するのだった。静美と健治は腹違いの兄妹で、健治は静美を溺愛するあまり、静美の実の父親である義父を殺してしまったのだという。その話を聞かされた加倉井は健治を遊園地に呼び出し、静美の行方を教えた。静美が監禁されているビルへ向かう健治。だが、静美の記憶と健治の記憶は食い違っており、健治が殺したという義父は実は自殺していたのだった。混乱する静美を残し、健治は鎖の鍵を置いて部屋を去って行った。鎖を外した静美は、加倉井と初めて会ったビルの屋上で彼に再会する。自分を監禁した男を心のどこかで求めている自分に気づく静美。その彼女の背中には、蝶の刺青が彫ってあった。病院のベッドに横になっている静美の周りには、加倉井に似た医者と、その妻に似た看護婦、そして兄がいた。昏睡状態で倒れていたところを救われた静美は、一週間その病院に入院していたのだった。