「パテオ PATIO」のストーリー

高校からの幼なじみで、結婚前の最後の旅行を楽しむため南の島にやって来た旅行会社添乗員の江川真理と東アジア商事社員の木田信一のカップル。だがコテージでロマンチックな夜を過ごした翌朝、信一の姿が部屋から消えていた。信一そっくりの男を見かけた真理は、偶然クラスメートだった沢本優と出会い、彼の協力を得て信一を探すが、信一にかけられていた多額の保険金の受取人が真理だったため、2人は帰国すると保険金殺人の疑いをかけられてしまう。さらに真理は信一をこれ以上捜すなという脅迫を受けたり、優も勤務先の大学構内で何者かに襲われた。真理は信一そっくりな吉田茂という人の婚約者である、ファッションデザイナーの永井あゆみという女性の存在をつきとめ、優とともに彼女を追って香港へ、さらにシドニー、ジャカルタ、バンコックと渡っていく。2人はその過程で、事件の鍵を握る“パテオの赤いバラ”という幻の宝石を知った。それが2つ集まると太古の財宝のありかが分かるとされ、そのため政府、大使館員、東アジア商事、マフィアらが暗躍していた。信一もそのためわざと失踪していたのだった。そして遂に2人は財宝のありかを突き止めるが、太古の人々にとっての財宝とは単なる水であった。全ての真相を知った真理と優はあらためて一緒になるのだった。