「黒い蘭」のストーリー

イタリア人が住んでいる地区のアパートから葬式の行列が出てきた。若い後家のローズ・ビアンコ(ソフィア・ローレン)が息子のラルフィーと牧師にささえられて棺のあとに従った。ローズの夫トニーは彼女に自動車を買うことをせがまれ悪の道へ走ったのだ。それから半年がすぎた。ローズは小さな造花工場で働いていた。ある夜、隣に住んでいるジュリア・ガルロが迎えにきた。ガルロは親友のフランク・バレンテ(アンソニー・クイン)に会ってくれというのだ。フランクは妻に娘メアリーを残され先き立たれた男やもめで、ガルロ家を訪ねるたびに隣のローズに心をひかれていたのだ。フランクの娘メアリーは父がギャングの後家に想いをよせていることを知って、小さな胸をなやませた。次の日曜にローズとフランクは感化院にラルフィーを訪ねた。ラルフィーはぐれん隊の仲間に入って、感化院に入れられていたのだ。フランクはローズに結婚を申しこんだ。2人が結婚して、農場に引き取るといえば、感化院でもラルフィーを出してくれるにちがいないと考えたのだ。それを聞いてラルフィーは喜んだ。しかし娘のメアリーはあくまで結婚に反対だった。ローズはメアリーの気持ちが変らない以上、フランクと結婚することはできないと、すべてを諦めた。ローズは感化院へ行きラルフィーに事情を話した。翌晩、ラルフィーは感化院を脱走した。フランクはローズの家をおとずれ慰めようとしたが、ローズに追いかえされた。フランクは教会へ行き祈るほかはなかった。フランクの祈っている後に、いつのまにかラルフィーがきていた。フランクは一緒に感化院へ行こうとラルフィーを説いた。ローズは自らメアリーに話をするほかはないと思い、フランクの家を訪れメアリーを説いた。はじめは頑強に主張をまげなかったメアリーも誠実のあふれたローズの言葉にしだいに気持ちをやわらげ、やっと考え方がまちがっていたことを悟った。

今日は映画何の日?

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