「二死満塁」のストーリー

アサヒ軍の山田、原のバッテリーはアサヒを背負って立つプレイヤー同志で、すでに九連勝を続けている。藤村監督の妹の小百合は山田を愛していた。山田も小百合を憎からず思っていた。ある日小百合の紹介で山田は歌手のマリコに会うがマリコは山田に興味を覚える。山田は彼が大学の学資を出して貰った恩人の山本氏から氏の球団の不振を救うためアサヒ軍をやめてくれといわれて悩むが藤村監督と話し合った末山本氏の球団に入る。新聞は彼が金に動いたと書きたてる。アサヒ軍との試合で山田は原に死球を与えるが故意にやったと噂されてくさる。泥酔した山田はマリコと同棲する破目を作るがそれからの彼は身を持ちくずして球威は全く衰えてしまい物凄いスランプがくる。その後原と小百合の厚情とマリコの犠牲でやがて昔日の山田の面目を取り戻し晴れの舞台で原とも正々堂々と戦い会う日が訪れて来る。