「遊びの時間は終らない」のストーリー

平田道夫は極端に融通の利かない謹厳実直な若き警官。そんな彼が上司の命令によって、非常時の予行演習の銀行強盗役を演じることになる。ところが真面目な彼があまりにもリアルに成り切ったことから、事態は思わぬ方向へ。さらにそれをマスコミが大きく取り上げたことによって、予行演習でありながらも警察側が彼を逮捕するまで中止にすることが出来なくなる。しかし、平田は巧みな手口でなかなか捕まらず、マスコミや周囲の人々は次第に彼をヒーロー扱いしながら盛り上がる始末。平田の銀行強盗を捕まえられない警察側は、上からの圧力によって内密にやめさせようともするが、平田は一向に応じようとはしない。そして演習にもかかわらず平田のクソ真面目さにいらついた射撃班が実弾を発砲してしまい、警察の立場はますます危うくなっていく。そして平田は遂に警察にヘリコプターを用意するように要求。彼を励ましてくれた銀行員のゆり子を連れて空高く逃亡するのだった。