「ZIPANG」のストーリー

おたずね者の七本の刀を持つ大盗賊・地獄極楽丸とその四人衆は財宝が眠ると言われる古墳へ忍び込み、地面に突き刺さっている黄金剣・七支刀を手に入れ、逃走する。その剣こそは徳川家康が黄金国・ジパングの扉を開く鍵と切望し、密かに服部半蔵率いる忍者軍団にその捜索を命じている伝説の剣だった。そのため古墳では異変が起こり始め、七支刀が密き刺さっていた地面から、千年の眠りから目覚めた半身刺青の男が現れた。そして、彼は地獄極楽丸一行を追いかけるのだった。もうひとり地獄極楽丸の後を追う女がいた。二連発銃をもつ賞金稼ぎ・鉄砲お百合で彼の首を狙ってつけ回すうちに二人は互いに惹かれ合うようになる。黄金の七支刀をめぐって激しい争奪戦を繰り広げることになった地獄極楽丸と刺青の男と服部半蔵の三者。その最中突然空に黄金の雲が現れ、ジパングへの通路が開かれた。剣を奪った半蔵と忍者軍団はお百合と共に天空のジパングに姿を消してしまう。取り残された男と地獄極楽丸たちは手を組み、丘の上にストーンサークルを作り、その前で男は自ら作り上げた長剣を振り上げ、呪文を叫ぶ。すると空が陰り、一同はジパングへタイムスリップした。黄金に満ちたジパングの国には王と女王がおり、その女王こそ刺青の男が恋焦がれていた相手で、王は二人の恋路を阻むために男を千年の眠りに封じ込めたのだった。男の復活に激怒した王は、再び男を抹殺しようとする。シパングで再会した地獄極楽丸とお百合は、男と女王の恋を実らせようと王に立ち向かって行った。死闘の末、王を倒した地獄極楽丸とお百合は現実の世界へともどっていった。一方、剣を奪った半蔵はそれを家康の元へと持って行くが、もはや七支刀もただの錆の塊と化していたのだった。