「雲とつばさ」のストーリー

『三星』ハルジイは、太平洋岸飛行会社のナンバーワン飛行士であった。彼の大胆な操縦法は、同飛行場のジョージ・ウェックスレイと1、2を争うものであった。2人は操縦の上で争うばかりではなく、日頃ジュディ・ワグナーという娘の愛を争っていた。1日彼らの会社の社長は、政府から某科学者が新しく発明した恐るべき新爆薬製造法の科学公式をシントン政府に空中輸送せよと密令を受けた。政府代表はスパイや売国奴を恐れて、地上輸送の危険をとき極秘のうちに手配する様に命令を発したのであった。その所で、社長は、ハルジイに輸送を依頼した。所が、社長の秘書は、売国奴団の一味だったので、この事実を団長タガートに電話で通報した。タガートはハルジイのいるカフェーに部下を派して喧嘩を売りかけ、ハルジイに重傷を負わせて出発出来ないようにしてしまう。出発の時間が来たのに、ハルジイが来ないのでウェクスレイはハルジイの身代わりを申し出て、科学者と秘密探偵2人を乗せて、予定どおり出発した。所が、出発後間もなく、その飛行機は空中で爆破し、同乗者全部が残死したとの報せが来た。ジュディはその通報に接し、心配の余り飛行機爆破の現場に行った。すると、その途中で売国奴隷団の一味に計られて彼らの隠れ家に導かれその所でウェックスレイに会った。ウェックスレイは、実にこの一団の一員で、飛行中ジュディの兄トム等同乗者を殺し、爆薬の公式を盗んでパラシュートで脱出、飛行機には時計仕掛けの爆薬を設置しておいたのであった。しかし、ウェックスレイはジュディに、『秘密探偵が彼らを飛行機から降ろし、彼女の兄トムは、目下メキシコのチワナに無事でおり、明日は彼の許に連れて行くから、今夜は安心してここに泊まれ』と言って彼女を欺いた。ウェックスレイ等売国奴の一味は、奪った公式を、ジュディの車に乗せて国境突破を計画する。ジュディは、その頃、ラヂオの放送で兄の死を知り、始めて彼らのうそに感ずき、夜中窓外の屋根に白ペンキで3つの星を書き、ハルジイに自分の所在を知らせる事にする。ハルジイは、愛機『三星』に飛び乗って、爆破現状に向かい、屋根の上の3つの星を認めて彼女の危難を知り、着陸救助に赴くが、多勢に無勢、彼も捕らわれてしまった。そうした事を知ったハルジイの相棒ウィングスは、国境警備飛行隊に急報した。国境飛行隊の出動で一味は全滅し、ハルジイとジュディは救い出された。

今日は映画何の日?

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