「逆転電撃作戦」のストーリー

1940年6月14日、独軍はパリを占領した。マキと呼ばれるレジスタンスの闘士たちは、敢然と立ち上がった。アルプス山中のラ・バルト村に彼らのアジトがある。独軍のブルーガー将軍が村にやって来た。これを待ち伏せしたマキの面々、アメリカ軍の陸軍中尉ルメイ(ヴァン・ジョンソン)やデュラン(ジャン・オーモン)達は、峠で襲撃したが、将軍は逃げた。アジトのマルソーの家で祝杯をあげた。娘のリゼット(ダニー・カレル)とルメイは近々結婚するはずだった。翌日、村の独軍司令部で将軍は隊長に襲撃の仕返しに、村民12人の銃殺を命じた。不幸にもリゼットがその一人に入ってしまった。ルメイの目前で、彼女は死んでいった。連合軍はノルマンディに上陸、ドイツではヒットラー暗殺計画が発覚し、数名の高級将校が処刑された。ルメイに秘密司令が来た。反逆罪で死刑寸前の独将軍を刑務所から救出せよというのだ。彼は独軍の作戦計画を提供するという。情婦ニコールの連絡でルメイとデュランらは救出に成功した。将軍とはブルーガーだった。ルメイは平和のために涙をのんだ。一行は彼をロンドンに送るため飛行場に行った。そこには独軍が待伏せていた。すべて独軍の逆スパイの謀略だった。ルメイはブルーガーを連れてラ・バルトに戻った。怒った村民はブルーガーに私刑を加えようとした。そこへ独軍が彼を奪いかえしにやって来た。ルメイらマキの人々は捕らえられ銃殺されることになった。危機一髪、マキの援軍が来た。ルメイはブルーガーを追いつめた。墓場に逃れたが、血遂にルメイの銃弾に倒れた。その脇に“リゼット・マルソーここに眠る”という新しい墓標が立っていた。フランス開放も、もう間近かだった。