「キリマンジャロの東」のストーリー

ローマで休暇を楽しんでいた、写真記者マーシュ(マーシャル・トンプソン)は通信社からの依頼で東アフリカへとばされた。国連の家畜防疫班が牛の疫病と戦っているのを取材しろというのだ。防疫班のキャンプへ着いたマーシュはそこで主任医師トリノ博士(ファウスト・トッツイ)と女性細菌学者マリー(ギャビイ・アンドレ)に会い事情を聞いた。そのころ現地ではマサイ族の家畜が続々と倒れていたが、迷信深い原住民たちは予防接種を拒んだ。その夜マーシュはマリーをテントに訪ねた。マリーはマーシュがバンコックにいたころの恋人だったのだ。しかしすでにマリーの心は冷えていた。翌日から動物狩りが始った。防疫班の任務は伝染経路をつきとめる事だった。このジャングルの中に、自分では発病せず、病菌を運ぶ保菌動物がいるにちがいない。狩猟隊は次々に動物を捕まえ、免疫性を見るために、病菌が注射され目印のスタンプが押された。そんなある日ゼブラを捕まえているところをワンデラ族に見つけられた。ワンデラ族にとってゼブラは神聖な動物なのだ。怒ったワンデラ族は捕まえてあった動物を全部逃がした。翌朝調べると病菌を注射した動物が4頭逃げていた。狩猟隊が3頭射殺したが、後の1頭を追ってマリーとトリノはワンデラ族の集落にまぎれこんだ。そこには追っていたゼブラの死体があった。ワンデラ族は怒った。が、マーシュたちのトラックが到着し、その場をおさめた。ゼブラの血液は免疫だった。しかしゼブラが病気を運ぶはずはない。マリーとトリノの頭に同じことがひらめいた。トリノははげたかを撃ちおとした。その血液には病原菌がいっぱいだった。マリーとトリノが抱き合って喜ぶのを後にマーシュは1人去っていった。