「絹の足」のストーリー

アトランティック・シティーの海水浴場に現れた美人ルス・スティブンスは、避暑に来ている男性の注意を一身に集めていた。ルスはブルウ・リボン靴下会社の外交員であったが、彼女が取った大口の注文が破約されて、競争会社なるゴールド・ポンドに横取りされた事を知った。ルスにうるさく言い寄ってきたフィル・バアカーという青年こそ、そのゴールド・ポンド会社の外交員なのであったが、これを知ったルスは今度こそは相手の鼻を明かしてやろうと、フルトン通信販売会社へ注文を取りに出かけて行った。フィルは彼女恋しさと、商売意識とからフルトン会社へ急行し、買入部長のメリーと云う老嬢を得意の弁舌でたらし込み、ほとんど成功しようとした。そこへ入ってて来たルスは社長のフルトンに直接談判を開始した。フィルはメリーの助力を得手、多勢の美人を雇い、自分の会社の製造した靴下をはかせて、美しい足を社長に見物させた。その中最も美しい足を持っていた美人は、何ぞ計らんルスであった。注文は首尾よくルスの手に落ちたが、フルトンの邸にルスが連れて行かれたのを知ったフィルは、二人の跡を追ってフルトン邸に乱入し下男と大格闘の末、家の中に入って見ると、フルトン夫妻は、ルスが死んだ我子にそっくりであるというので、大歓迎をしているところであった。フィルの真情はルスを動かした。所へブルウ・リボンとゴールド・ボンドの2社が合併して、フィルが販売部長に任命された旨の電報が来る。ルスとフィルとが結婚したのは、それから間もない事であった。

今日は映画何の日?

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