「消えゆく国境」のストーリー

1848年カルフォルニアが合衆国に併合されて間もない頃の物語。当時カルフォルニアは軍政治下に在って、合衆国人民たることに不服を唱える者に対しては、軍隊の手で遠慮なく財産を競売にふし之を政府に没収するという強制手段が行われていた。ある老夫婦の財産を競売して得た金をカーニイ大尉の指揮する騎兵の一隊がシャスタの町へ送る途中、待ち伏せしていたカービイ・トーネルを首領とする自衛団の一味が襲撃して、金を奪って老夫婦に返してやった。老夫婦は非常に喜んで金を持って来てくれたホーネットとワコの二人を厚くもてなした。強か振舞酒に酔った二人は帰途軍隊に捕らえられ、軍法に照らして死刑を宣告された。之を知ったカービイはカーニイ大尉が軍政長官ウィンフィールド将軍の令嬢カロルが催す仮装舞踏会に赴く途中を襲って大尉の軍服を剥ぎとって去った。奪った軍服で仮装したカービイは首尾よく舞踏会へ乗込み、カロル令嬢に恋した。彼女もまた彼に思慕の情を寄せた。だがカービイの目的は他にもあった。彼は将軍を脅迫して捕らえられた部下二名の赦免状に署名させ、直ちにシャスタに急行して二人を救い出した。カービイとカロルの逢瀬は夜毎に重なり、二人の愛は深まった。之を喜ばぬカロルの弟ルシエンは酒を煽って町に赴きカービイをやっつけると豪語して居たが突如何者かに狙撃されて即死した。カービイが下手人と信じたカロルは密告してカービイを捕縛させ、彼は死刑を宣告された。しかして真犯人はカロルの召使ドロレスの兄で、妹がルシエンと恋仲なのを憤っての兇行と判ったので、カロルはカービイの部下の手を借り奇計を以てカービイを救い出した。大統領の命でカリフォルニア州が軍政を廃されて自治を許された時カロルとカービイは結婚した。(パラマウント支社輸入)

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