「脅迫者」のストーリー

地方検事補マーティン・ファーガス(ハンフリー・ボガート)は記録のなかから乏しい手がかりを拾い集め、凶悪殺人団の首魁アルバート・メンドサを起訴しようと決意した。メンドサに雇われているジョゼフ・リコ一味がニーナ・ロムバードー(スーザン・キャボット)という娘を殺したとき、ファーガスンはニーナと相部屋の娘テレサ・デイヴィスを訪れ、彼女の口からニーナが未解決となっているメンドサの犯行の目撃者であったことを聞き出した。ファーガスンは捜査を進めてラージック(ゼロ・モステル)という男を捕まえ、ついに彼がニーナ殺しに一役買っていたことを白状させ、更に彼らの犯行後、死体の処理を引き受けていた葬儀屋の名を聞き出した。ファーガスンの命をうけたネルスン警部らの一隊は直ちに葬儀屋を急襲して主人を捕まえた。その後、ファーガスンはニーナが誤って殺されたことを発見、真の目撃者がテレサであることを知った。一方そのことに気づいたギャングはテレサを追いつめたが、駆けつけたファーガスンが彼女を救い、ギャングを一網打尽にした。そしてテレサはメンドサの裁判に証人として出廷することに同意した。