「画家とモデル(1937)」のストーリー

「広告業のマックは一文も金が無くなって困っている所へ、意外な仕事が転げ込んで来た。有名な銀器会社の当主で若い金満家アラン・タウンゼンドから電話があって、広告のために「タウンゼンドの銀の女王」を選んで貰いたいと言うのである。マックの恋人でモデルをしているポーラを、彼はアランに推薦したが、アランの意見では職業モデルでは面白くないから、身分のある社交界の女から選んで貰いたいという難しい条件である。失望したポーラは、愛してくれるマックと結婚の約束をしたが、もう一度何とかして「銀の女王」になる運動をしてみようと決心した。彼女はアランの行くマイアミに先回りして、社交界の令嬢に変装し、身分を偽ってタウンゼンド一家と親しくなった。一方アランの許婚であるシンシアは、仕事のことでマックを訪れる。マックは彼女が社交界の有名な令嬢であるのを知って、「銀の女王」になることをすすめる。彼に好意を感じたシンシアは言われるままにアランのことを秘してマックと一緒にマイアミへ出発した。その頃アランはポーラと恋に落ち彼女こそ典型的な「銀の女王」だと信じて計画を決定する。アランとシンシアはそこへ到着したが、女王はポーラと決定した。ところが間もなくアランの母親がモデル帳でポーラを発見したので彼女の素性が判ってしまう。アランはポーラの本心を疑って契約を済ましたまま欧州へ旅行する。二ヵ月経って彼が帰国した時には、この盛大な催しも終わりの日だった。シンシアは毎日マックといる間に彼を恋して結婚を申し込む。ところがアランに棄てられたと思ったポーラも又マックに結婚してくれと申し出るが、彼女の友達ジューディの言葉で自分の誤解を知ったアランは、シンシアの利口な取りなしでポーラと結婚し、マックはシンシアと結婚することになり、ここにめでたく二組の夫婦が結ばれたのであった。