「姦婦の生き埋葬」のストーリー

1860年代のロンドンー荒廃した墓地でゴールト博士(アラン・ネイピア)と2人の医学生ガイ(レイ・ミランド)、マイルス(リチャード・ネイ)の3人がある墓を掘り起こしていた。そして棺の中の死体が生きたまま埋められたことを知った。ショックをうけたガイは自分の部屋にとじこもり博士の娘エミリー(ヘイゼル・コート)との婚約も破棄してしまった。エミリーはガイを問いつめ、彼の祖先の不可解な死と、持病の硬直症に悩んでいることを知った。またガイは自分もいつかは生きたまま埋葬されるのでは、と信じてしまっていた。エミリーは説得につとめ、やっとのことで結婚式を挙げた。その後もガイの脅迫観念は激しくなり、今では棺まで造らせ、万一誤って葬られても抜け出せる工夫を施しておいた。そんなある日、四方を塗りこめた壁に猫を閉じこめたことから、ますますガイの妄想がつのり、エミリーから助言を求められたマイルスは納骨堂を開いて、彼の父が生き埋めになったのではないことを証明することにした。が、一同立ち合いで開いた棺の中の遺体は、明らかに生きながら葬られたものだった。ガイは卒倒した。マイルスも博士も死亡と断定、ガイは生きながら棺に入れられた。その夜、博士に買収された2人の墓掘りが棺をあけると、ガイが踊り出て2人を討ち倒し、さらに博士を襲って殺してしまった。彼は邸にとって帰すと、エミリーまで生き埋めにした。博士たちの共謀と思ったのだ。マイルスは、ガイの妹ケイトを誘い、エミリーを探して歩くうち、ガイに襲われ、マイルスの命が危いと思われたときケイトの拳銃が火を吹いた。狂った兄の凶行を見るに耐えず、死を与えたのだった。

今日は映画何の日?

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