「赤い砦」のストーリー

1870年代のオレゴン州。ララミイ砦からソウクス族インディアンの酋長レッド・クラウドの許に派遣されたジョニイ・ホウクス(カーク・ダグラス)が、烈しい日ざしの中を馬を進めていた。彼は名うてのインディアン戦の経験者で、北オレゴンに移住する幌馬車隊がソウクス族の領土を無事通過できるよう交渉しに来たのだった。ソウクス族の村近くでジョニイは水浴をしていた美しいインディアン娘に見とれたが、酋長にあった彼はソウクス族の白人に対する敵意を知った。悪質な白人がインディアンの金塊と酒とを交換し、金塊を狙って入り込んでくるためで、レッド・クラウドは一族に白人との交易を厳禁していた。彼は面識のあるジョニイの申し出を快諾したが、万一白人が金塊に手を出したら一族を挙げて報復すると宣言した。酋長の饗応を受けたジョニイは、先程の娘がレッド・クラウドの娘のオナーティ(えるざ・まあてぃねり)であったことを知った。彼は密交易の悶着からインディアンに殺されかけた白人ウェス・トッド(ウォルター・マッソー)の命を救い、レッド・クラウドとの調印も無事に済んだ。幌馬車隊は北部オレゴンを目指して進み、ジョニイは道案内を引受けた。一行には彼に命を救われたウェスと、その相棒チヴィングトン(ロン・チャニー)も加わった。一行がスウクス族の村近くで野営した夜、ジョニイはオナーティに逢い楽しい夜を過ごしたが、彼のいない間に幌馬車隊はインディアンに襲われ、砦に逃げ帰っていた。砦に戻ったジョニイは皆の非難を浴びた。彼は身の潔白を証明するため、酋長の弟グレイ・ウォルフを殺したウェスとチヴィングトンを追い求め、オーナティの助けでソウクス族の金鉱に向かった。チヴィングトンはダイナマイトの爆発で死に、金鉱探しの張本人ウェスはジョニイに捕らえられた。ジョニイとオナーティは結婚した。やがて2人に導かれて新しい土地へ向かう幌馬車隊の平和な姿が見られた。