「干潮」のストーリー

帆船「ゴールデン・ゲート号が南国のある港に着く途中で船長が病死した。その港には免許状をなくした船長トーベック、家から仕送りを受けて外国をうろついているロバート・ヘリックおよびロンドン生まれの小悪党ヒュイシュの3人がいた。トーベックはこの船を豪州まで回送する仕事を引受、他の二人を水夫とコックに仕立てて乗り込んだ。船には死んだ船長の娘フェイスも乗っていた。3人は船に三鞭酒が積んであることを知った。トーベック積荷と一緒に船を横領する計画を立て無理に反対するロバートを説得した。フェイスは3人の不信を責めたけれど、彼らは着々として計略を進めた。船が大海へ出るとトーベックは昔の悪癖を出して、毎日深酒を煽っているうちに船は台風に巻き込まれたが、船長は酒のために昏睡していたのでついに進路を見失ってしまう。天候が回復した時、ロバートとフェイスはトーベックとヒュイシュの二人が食糧を浪費していたことに気づく。飢餓に投げ込まれたロバートとフェイスは助け合わねばならなくなった。そしていままで彼を波止場ゴロと蔑んでいた彼女も、初めて親しい友情を感ずるようになる。まもなく盗み出そうとした三鞭酒が実はただの真水であったことに3人は気づいた。大海をさまよった船はようやく陸地を発見して近づくと、それは狂暴な白人商人アトウォターの支配する島だった。トーベックとヒュイシュは彼が数々の財産を所持するのを見てそれを盗み出そうとしたが、発見されてアトウォーターに射殺される。さらにかれは美しいフェイスを自分のものにして島に留めようと策を廻らしたが、ロバートはついに彼を征服し今は愛し合う仲となったフェイスと二人で「ゴールデン・ゲート」号に乗って島を離れた。