「彼はメイド・イン・パリ」のストーリー

ニューヨークの銀行家アンソニー(マーティン・シーン)は、パリの会社に引き抜かれた。パリに着いた彼は、美しいニコル(ジャクリーン・ビセット)にひと目惚れ、尾行を始める。彼女はアンソニーの再就職先の同格の部長、つまりライバル同士となる間柄だった。ニコルは娘マリー(ヴィクトリア・シャレー)に手を焼いており、子守りをしてくれるメイドを求めていた。アンソニーはメイドとしてニコルの家に潜入、次第にマリーにも気に入られ、ニコルも彼の完璧な家事ぶりに感心する。そんなある日、ニコルの家で会社の人たちを呼んでのパーティが開かれる。再就職先の社長オリヴァー(ジャン=ピエール・カッセル)も参加したので、アンソニーは顔を見られないようにしてコックを務める。ニコルの会社が融資を検討している会社のローラン(サイモン・エイン)は、その夜彼女と一夜を共にするが、ローランに妻がいることを知らされる。アンソニーは彼女を慰め、2人は結ばれるが、ついに彼女はアンソニーの正体を知る。激怒するニコル。アンソニーの会社での初仕事はローランの会社の融資問題。ニコルは融資に反対し、やがてアンソニーの助けもあってローランの会社が悪徳会社であることをつきとめた。ニコルはアンソニーと喜びを分かち合いたかったが、彼は会社をやめたという。ニコルが家に戻ると、アンソニーが両手を挙げて待っていた。