「赤い家」のストーリー

足の不自由なピート・モーガンは、オックスヘッド森の近くに、広い農場を持っている。森も彼の所有地であり、人を雇いさえるれば、手広く耕作もできるのに、偏屈者の彼は妹のエレンと養女メッグと三人暮らしをしている。メッグは学校友達のナス・ストームに手伝ってもらうように、養父に勧める。ピートは余り気が進まなかったが、エレンも口添えするのでナスを雇う。メッグもエレンもさびしさがまぎれて大喜びだ。数日後、ナスはオックスヘッド森を通り抜けて、近道して帰ろうというと、ピートは大反対し、気味の悪い目にあうから絶対通るなという。そのため却って好奇心をそそられ、ある晩通ろうとすると奇妙な音やピートに似た気味の悪い声に、おびえて逃げ出してしまう。そして二度目にはこん棒を持った巨人に殴られる。物心ついて以来、森に入ったことのないメッグは、ピートの挙動を怪しみ、ナスを襲ったのも彼ではないかと疑う。そして日曜日に、メッグはナス及び友達のティビー・リントンと三人で、森の探検に出かける。探検は成功しなかった。それを知ったピートが激怒して、テラーに侵入者には発砲しろと命令したからだ。テラーはピート・モーガンに森の番人として雇われている男で、ナスを襲ったのも彼であった。しかし若い者同士は親しみやすく、ティビーとテラーは、メッグとナス同様、愛し合う仲となったのである。ピートは物狂わしい挙動が多く、ナスとメッグの仲を嫉妬し、ナスを追い立ててしまう。エレンは兄が発狂するのではないかと思い、ある日石油とボロ布とマッチを持って森の中に入る。森の中の赤い家を焼払って兄の悩みの種を葬ってしまおうというつもりなのだ。ところがテラーがおどしのために射った弾丸を胸に受けて倒れる。死に臨んだエレンはメッグとナスに赤い家の秘密を語った。数年の昔、メッグの母親ジーニイを恋していたピート・モーガンは嫉妬からメッグの父を殺して誤ってジーニイも殺してしまったのである。2人の死体を2人乗馬車に積み馬にむちをくれて、馬車もろ共に底無しのどろ沼に追い込んだ。ーこの話しを終わるとエレンは息をひきとった。既に気の触れていたピートはメッグと共にトラックで赤い家へ出かける。ナスが森でテラーを探していると彼女をだましたのである。警官を連れて来たナスは、赤い家へ急いで母と同じ運命に陥ろうとしていたメッグを救う。警官の弾丸に傷いたピート・モーガンは、トラックに飛び乗ると全速力で底無しの沼に向かって走らせた。

今日は映画何の日?

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