「活動屋往来」のストーリー

汽車も滅多に通らない片田舎ヒルスポロ町でコーヘンは活動小屋、ケリーは料理店を経営して仲よく交際していたがある時、ケリーの娘キティーがハリウッドの映画会社の女優募集に応じたことからケリー一家はハリウッドに引移った。間もなくキティーの美貌は認められて一流スターとなり一家の暮らしも急に贅沢となった。この時コーヘンの一家もケリーからの手紙を読み息子モーリスを先頭に乗り込んでくるが今は名流となったケリー一家は相手にしない。そのうち、トーキー流行時代となり声の悪いキティーは没落し、反対にモーリスの音楽的才能は認められたちまち両家の地位が転倒する。が、それも束の間、モーリスの作曲も飽きられケリー一家もコーヘン一家も元の黙阿弥となってしまう。そして故郷の村へ帰る途中、互いに自分たちの非を悟り昔通り仲よくなった。