「活動のマートン」のストーリー

小さい田舎町の百貨店に働いていたマートンは活動狂であったが、とうとう主人から追い出され、彼は僅かの貯えをもって映画の都ホリウッドへやって来た。彼は始めは失敗に失敗を重ね、ついに食にも困ってある撮影所のセットの中で犬のような日を送っていた。親切な女優サリーがこれを認め、彼を助けて自分の働く喜劇に役を与えてやった。マートンは喜劇などは芸術の敵であるから死んでも厭だと頑張るので、サリーは一計を案じ監督と計らってその映画が立派な悲劇であると思いこませた。映画がいよいよ封切りされた時、希望に旨を踊らせてマートンは見物に行った。映画は悲劇どころか、常時売出しの人気俳優ハロルド・パーマリーを風刺した喜劇であった。彼は絶望し憤ったが人々の批評を聞き自分は立派な芸術家であると得心が行き、一蹴300ドルの給料で雇われることになり、サリーとの恋もなったのであった。批評ーこの映画は1924年秋のシーズンの最良作品の1つである。良い演技、哄笑に満ちた筋、興味ある撮影所内部の描写など、誰にも愉快を与えないではおかない。(ニウス誌フランク・エリオット氏)

今日は映画何の日?

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