「風の接吻」のストーリー

ジョン・クラドックはジェーン・プロジェットを一目見て好きになってしまった。ジェーンもウェイスリイ・ブレッブルという婚約の男があったにも拘わらず、ジョンが好きになって彼の求婚を父に謀った。ところが父はジョンが嫌いだった。父は稀代の蒐集癖を持った男で、道楽のない男は嫌いだった。ジョンはジェーンの知恵で、山のてっぺんに名前の頭文字を彫ることが道楽だというが、父は道楽は蒐集に限ると一蹴した。やがて、プロジェットの一家はヨーロッパ旅行に出かけた。ジョンも彼らの後を追って出かけた。スイスのイルデンホーン山の頂上に頭文字を彫ろうというのである。スイスで、父は牛が二百年も前の銀の鈴をつけているのを見て、それが欲しくなった。同時に、ジョンの鼻をあかさんと単身イルデンホーンに登って頭文字を彫った。しかし、その上方にジョンの頭文字が既に彫ってあったので、父は機嫌頗る斜であった。ジョンは鈴を盗んで、父に与えようとしたが、受け取らないので、そっと父のポケットへ忍ばせた。やがて鈴泥棒の詮議が始まり、父は投獄された。ジョンは父を救おうとして、今度は自分が獄舎に投り込まれた。そこへウェイスリイがやってきて、一行はパリへ行くことになったが、ジェーンは単身ジョンを救おうとし、たちまち捕まって牢に入れられた。パリゆきの一行は出発した。ジョンとジェーンは相擁して獄舎の窓から別れを告げるのであった。

今日は映画何の日?

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