「風を起す女」のストーリー

上院議員エインスリーの娘キャロルは、シナリオや俳優を映画会社に売り込むブローカーで、最近「旋風」というベストセラー小説をある会社に売り込み、その映画に出演するスター探し中である。雑誌「ニッカ・ボッカ」の主筆ヘンリー・ペバアはこの評判の女ブローカーの記事を雑誌に掲載しようと彼女の身辺につきまとう。彼女はうるさがったが次第に彼に好意を抱く。その上彼のおかげで「旋風」の著者アンソニー・ストリイドが映画の主演者にもって来いの人物であることを発見した。本名マイケル・コップというペンシルヴァニアのバクストン大学の教授で、若い六尺豊かな金髪男の彼はキャロルのお眼鏡にかなったが、エリザベス朝文学専攻の学者肌のマイケルは、映画に出演することはもちろん、本名が発表されることもいやがる。しかし商売柄抜け目のないキャロルは彼をニューヨークへ連れ出した。マイケルはもともと俳優になる意志はなかったので大学へ帰ろうとしたが、ヘンリーに引き留められ激励され、その夜ヘンリーにつき合って一夜を明かした。そしてマイケルは一晩の間に生まれ変わったような人間になり、スクリーン・テストに成功しキャロルと共にハリウッドへ行くこととなる。そして彼はいつの間にかキャロルに愛情を抱くようになった。2人がハリウッドへ出発する日、キャロルは父親の誕生祝いに招ばれる。そこへ追いかけて来たマイケルは彼女に求婚し、彼を愛していない彼女がはっきり返事もしないうちに、居合わせた新聞記者に彼女との婚約を発表し、翌日結婚する手続きまでしてしまう。翌日ヘンリーは花婿の付添人としてやって来る。驚いた彼女はことの次第をヘンリーに釈明して彼の誤解をとき、マイケルの求婚を正式に拒絶し、ヘンリーと婚約したのである。

今日は映画何の日?

注目記事