「火星探険」のストーリー

フレミング博士、エクストロム博士らの苦心の結晶「ロケット船XM号」は月世界を探検すべくニュー・メキシコを飛立ったが、途中燃料気化の変調から進路を失い、火星に到着した。火星はかつて壮麗な文化を誇っていたが、原子爆発で荒廃、今は石器時代に逆行した人間達が穴居生活を営んでいた。彼らはロケットを襲撃、ために隊員のリザとフロイドが重傷のチェンバレンをたすけて、この3人だけがやっと脱出することを得た。しかし帰路、ロケットの燃料は不足を告げ、ラジオによる成果報告の後、機は空しく地球に激突して、全員殉職をとげた。ロケット船XM号はかくして亡んだが、しかし彼らの遺志をつぐべく、第2号が地球を飛び立つ日も間近い。