「鉄窓の女」のストーリー

トニー・ランドの妻となったマルゴットは結婚後幾ばくもなくして意外な驚きに遭遇した。ある夜、そうこうとして帰宅したトニーは自分が銀行員ではなく実は銀行破りの盗賊であることを告白した。その時良人は探偵ブレークの率いる警官の一隊から追われて瀕死の重傷を負うていた。良人を助けたい一心からマルゴットは役人の一人を傷つけてしまったので共犯者として牢獄につながれなければならない身の上となった。トニーは死んだ。そして一方マルゴットは既にトニーの子を宿していたので分娩が近づくと共に法の情けにより仮出獄を許された。ランド夫婦の以前からの知人でスコット・バロウズという男がいる。遠く豪州へ出向いていたが今度の事件を耳にするや急遽米国へ引返してきた。そして百方奔走の揚句マルゴットを保釈の身とし、衣食の世話までなにくれとなく面倒を見るのであった。マルゴットはその御蔭で再び明るい生活の人となることが出来た。だが彼女が腹を痛めた幼児はいつのまにか自分の手から奪われていた。バロウズが探査したところによるとマルゴットの子供はルーサー判事夫妻の養子として法律上の手続きが了されてあった。これを知ったマルゴットは子の可愛さから前後の分別もなく判事邸から子どもを誘拐した。判事はすぐさま官憲に訴えた。そこでマルゴットは誘拐罪のかどで再び縄目の恥をうけんとした。だがそれもスコット・バロウズの尽力によって漸く事なく済むことが出来た。ルーサー判事夫妻は、子供に対する生みの親の愛がいかに深いものであるかをバロウズから説かれ、一切を彼の手に託したのであった。やがて法律上からも我が子が立派に自分の手に帰したとき、マルゴットは限りない幸福感を味わいながらバロウズと豪州の新天地指して船出したのである。

今日は映画何の日?

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