「真夜中の河」のストーリー

上原は俳優をめざして5年前に沖縄から上京。今は下水道清掃のアルバイトをしながら下積みの生活を送っていた。修行といってもたまに映画のエキストラに出るくらいである。しかし、一般の社会とは隔絶したどん底とも思える工事現場で働く人々の屈託のない明るさは彼に希望を抱かせてくれた。陽気な川島、インテリの村部、長老、大卒の健、オカマの寺、チンピラの信、班長の吉田、仕事に厳しい親方の山根。彼らの唯一の楽しみは行きつけの飲み屋で酒をくみ交わすことだった。時にはぶつかり合うこともあったが、それぞれが精いっぱい生きる姿を上原は目に焼きつけながら、ひたすらチャンスがくるのを待った。そして、ついに彼のところにもチョイ役ながら出演の依頼がきたのだった。

今日は映画何の日?

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