「ビッグ・マグナム 黒岩先生」のストーリー

荒廃のきわみに達した仁義泣学園では、ツッパリどもによる暴力、強姦、破壊が日常茶飯事である。そんななかで、教師達は無気力で事なかれ主義になっていた。ある日、全く対称的な二人の教師が赴任してきた。一人は度の強い眼鏡をかけた冴えない風貌の中年男、黒岩鉄夫、もう一人は派手なFBIスタイルで、やたらと拳銃をちらつかせる巨大漢、樺沢征一である。樺沢は拳銃の早撃ちで生徒を威嚇しながらブロークン・イングリッシュを教えるが、拳銃がモデルガンであることがバレて、ツッパリどもに吊し上げを喰う。一方、黒岩は真正面から彼らにぶつかっていく。樺沢がボロを出してから恐いものなしのツッパリどもに、学園はパニック状態になる。そこに黒岩がビッグ・マグナム44を手に現われた。火を吐く拳銃に、ツッパリどもは度胆をぬかれ、逃げて行った。しかし、危機一発を助けられた体育教師、榊原波子は、黒岩の教育方針に批判的だった。ツッパリどもにつけ狙われるたび、マグナムで撃退する黒岩を、見かねて堤校長が止めようとする。黒岩は“文”の印がある黒い手帳をとり出した。彼は文部省直属特別第一指導教育課に属しており、超法規措置による銃の所持を認められていたのだ。学園は平和に戻ったが、まもなく、長欠していた問題児、霧原遼一郎が登校して来た。霧原の挑戦を受けて立つ黒岩。その日帰宅した彼を部屋で待っていたのは、スケバンの川崎アケミだった。思いもよらぬアケミの色仕掛けの攻勢にひるむ際に黒岩は銃を奪われてしまう。翌日、黒岩は波子の忠告を無視して、霧原たち魔走連合のアジト、ダーティ・ヒーローに単身乗り込んでいった。話し合おうとする彼を出迎えたのは、霧原の考案した電気ショックの拷問であった。学園には戒厳令がひかれ、校長以下教師全員が連行された。棺に入った黒岩を見て蒼白になった教師達も、処刑のために次々と校舎の壁に吊り下げられていく。校庭に穴が掘られ黒岩の棺に土がもられた。その時、突然の轟音とともに棺を埋めた地中から火柱が立った。砂塵の中から現われたのは、マグナム44を手にした黒岩だった。

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