「聖女伝説」のストーリー

早瀬俊夫、27歳。7年の刑務所暮らしを終えて、かつての務所仲間、岡野を訪ねた。俊夫はしばらく、岡野の借金取り立ての仕事を手伝うことになった。そんなある日、金のためなら何でもやる総会屋・立花の事務所で、銀座のクラブを経営する妖艶な女市川多恵子に会った。その夜、俊夫は多恵子の部屋を訪れ、強引に抱いて関係を結んだ。怒りがおさまらないのはそれまで多恵子のツバメたった工藤だが、腕力でも度胸でも俊夫にはかなわないと思った工藤は弟分になった。2ヵ月後、俊夫は西麻布に多恵子が開店した高級クラブ“宵待草”のバーテン兼用心棒として夜の世界に生きていた。その店には、多恵子のパトロンである政界の黒幕、神崎も姿を見せていた。立花もいた。そんな中でも俊夫の目を引いたのは、ピアノの鍵盤を華麗にあやつる女・王麗花だ。父親はアメリカで名の知られた華僑、母親は日本人だという。麗花にひと目惚れした後夫は執拗に彼女を追い愛をかわすようになる。やがて俊夫は自らの計画を実行に移しはじめた。「人が10年かかるところを3年でやってみせる」という決意に従って、多恵子から借金して自分の店を持ったのだ。野望はひとつずつ達成されていったが、そんなことで満足するような俊夫ではない。そんな時、俊夫は立花と多恵子がほしがっている森山ビルの譲渡権利書の話を耳にした。立花を出し抜いて俊夫と手を組もうとする多恵子。立花と多恵子に動かされて俊夫が森山ビル獲得のために動き出した。綿密な下見を重ね、計画が実行される。俊夫は岡野と共に森山ビルを襲撃、岡野が社員を外におびき出す間に、森山を部屋に監禁、5日間にわたって水も食事も与えず脅迫した。そしてついに譲渡権利書に署名させたのだ。誇らし気に俊夫が持ってきたその権利書を見て多恵子は愕然とした。何とそこには俊夫の名前が書かれていたのだ。それから数年後、俊夫はアウトロー社会のトップクラスにのし上がった。しかし、気まぐれな麗花は俊夫のもとを去り、俊夫はその空虚さを埋めるために酒びたりの日々を過ごすようになっていた。ある日、麗花が帰国すると伝えてきた。成田に出迎えようとする俊夫に、工藤はその前に会ってほしい人がいると俊夫をうらぶれた一軒のバーに案内した。そこには見るかげもない多恵子がいた。多恵子は俊夫の顔を見ると、かつて俊夫がほしがっていたピストルを俊夫に向けて引金を引いた。

今日は映画何の日?

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