「階段の上の暗闇」のストーリー

1920年の初め、オクラホマの小さな町――ルービン・フラッド(ロバート・プレストン)は馬具のセールスマン。家族は苦労性の妻コーラ(ドロシー・マグガイア)、娘のリーニー、息子のソニイだ。会社がつぶれルービンは失業、彼が美容室の経営者で未亡人メービス(アンジェラ・ランズベリー)に靴下を買ってやったことが原因で夫婦喧嘩となって家を飛び出した。コーラは妹のロティとモリス夫婦を金曜日の晩に招待した。両親の喧嘩に耐えられなくなったリーニーは街へ飛び出し、陸軍仕官学校生徒のサミイは彼女を避けようとして傷を負った。恥しがり屋のリーニーは彼を必死に看病した。サミイの母は映画女優で、20歳の息子が邪魔で仕官学校に入れたのだ。ルーニーは彼に恋をした。ルービンはメービスに言い寄った。これを目撃したハーパー姉妹はコーラに告げた。ルービンが家に戻り、夫婦はまた喧嘩をはじめた。友達がダンスにリーニーを誘いにきた。パートナーはサミイだった。ロティは自分の夫の不満をコーラに打ちあけた。コーラは離婚を恐れた。一方、パーティではサミイはユダヤ人だと疑われ、自殺をはかった。コーラはメービスを訪ねた。そこで夫の失業とメービスが夫を本気に愛してないことを知った。ルービンに職がみつかった。ホテルにすべてを悔いあらためたコーラが待っていた。一家にはひさしぶりに平和がもどった。子供たちを映画にやり、ルービンとコーラの2人は仲直りに固く抱き合った。