「ダイアモンドは傷つかない」のストーリー

予備校の中年講師の三村に弓子は秘かに瞳れていた。ひょんなことから親しく話をする機会があり、薄汚れた駅前の食堂で三村は「男には、自分の傘に女を入れてやりたい奴と、自分が女の傘に入りたい奴と二通りある。俺は入れて貰うほうだ」と弓子に話した。その夜、二人は酔いつぶれて三村の愛人の和子の部屋へ行った。弓子は和子に対して批判的な言葉を投げつけたが、三村に関る人がすべて傷ついていて、傷つきながらもそれぞれの愛を終らせようとはしていないことを知った。三村の家庭は妻の真知子が数年来ノイローゼで、表面的にはうまくいっているように見えたが、虚構の家だった。弓子は志望校の早稲田大学に合格し、三村から高価な家具や指輪をプレゼントされた。50年たったら結婚しようという三村の言葉を理解しようとしながらも、彼を愛したことから始まった行場のない淋しさに疲れ始めていた。ある日弓子は、一人旅から帰って来た和子と会っている三村にばったり会い、なごやかそうな二人の姿を見て動揺してしまう。妻の真知子に電話を入れる三村を、弓子は力なく見ているだけだった。そして、「もう大人のふりはおしまい。秩序正しい大人の世界を崩してしまいました」と三村に別れを告げた。

今日は映画何の日?

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