「怪探偵ブレーク」のストーリー

ロンドン市民を極度に恐怖震愕させている綽名スパイダーという稀代の悪漢を頭目とする強賊団は出没自在に跳梁してスコットランド・ヤードのロンドン警視も殆ど手を束ねて座視傍観するに異ならなかった。時に英国貴族中でも由緒深き家柄に属するブラントン卿は、中世紀の錬金術者も遂に果たさなかったところの下等金属を黄金に化成せしめることに成功した。そのことを知ったスパイダーは門じあの化学方程式を奪わんとして早くも策動した。ブラントン卿の姪でその相続者たるダイアナ・ベレスフォード姫は伯父の身に危険の及ばんことを慮って、当時職を辞して閑地に在った前ロンドン警視、探偵アンガス・ブレークに助力を求めた。ダイアナ姫の杞憂は遂に杞憂にならず悪漢団はブラントン邸に侵入した。それはブラントン卿の後妻の連れ子アルバート・ドレキセルがスパイダー一味と気脈を通じていて手引きしたのだった。ブレーク探偵がブラントン邸に馳せ参じた時既にスパイダー一味は秘密の地下室にまでも出没し始めていた。ブラントン卿がブレーク探偵を秘密実験室に案内して例の錬金方程式を示さんとすると、突如壁の中から1本の腕が出て方程式を掴み取った。ブレーク探偵はそれを奪い返さんとして活動を開始した。

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