「開拓者(1919)」のストーリー

バックスキン・ハミルトンは砂漠の道案内であった。彼は学校を卒業した弟ビリーを迎えるために東の方ミシシッピ河に向かって長い旅を続けた。渡船の中でカルタのことから争いが起こり、ビリーは何者かに殺されて、バックスキンが到着した時には無残な死骸となっていた。ジェーン・ウォッシュバーンという娘は自分がビリーを誤って射殺したのだと告白した。バックスキンは娘の言葉を信じるとは言ったが、世にも優しいジェーンの手がこの恐ろしい罪を犯したのだとは思わなかった。漠々たるサンタ・フィーの道を彼が馬車の列を案内して行った折り、ジェーンの兄のドナルドという悪人がビリーの下手人であることを突き止める。ちょうどその折り一行の人々に多くの仲間を殺されたインディアンが一行を取り囲み、白人の1人を犠牲させんことを要求した。バックスキンはドナルドに彼の銃を渡して己が罪の償いのために潔く自決しろと迫る。そして彼は一行を救うため、自ら犠牲にならんとしてインディアンの群れに身を捧げんとした折りに、卑怯にもドナルドの逃れんとするを発見したインディアンは彼を捕らえ、ドナルドはかくして罪の報いとして殺される。