「海賊バラクーダ」のストーリー

オランダ商船の船長ローレント・ヴァン・ホーンは、スペインの植民地たる新グラナダの太守ドン・ファン・アルヴァドラに復讐するため、南米北岸一帯を荒しまわる海賊バラクーダとなった。アメリカへ入植するオランダ移民を乗せた船を太守に掠奪され移民を奴隷に売られた恨みを晴らすためであった。メキシコ太守の娘フランシスカが、ドン・ファンの花嫁となるために、カルタヘナへ向かうと聞いたローレントは、船客としてその船に乗った。海賊船バラクーダ号は指図どおり来襲し、ローレントはフランシスカとダリーン大僧正を捕虜とした。彼はドン・ファンの花嫁を掠奪結婚する計画だったのだ。フランシスカは次のスペイン船を見のがすことを条件に承諾し、海賊船上でローレントと結婚式をあげた。フランシスカは初夜の床で彼を刺す気で刄をのんでいたが、彼女に愛を感じている男は、黙って寝室を出てしまった。根拠地トルテュガに入港すると、部下のダ・ビラアは裏切りを企んだ。フランシスカをカルタヘナに送り届けて、ほうびを貰うつもりで、ローレントに恋している一味の女アン・ボニーを語らって、不意をおそってローレントを縛りあげてトルテュガに残し、カルタヘナへ行った。ところが太守はほうびどころか一同を牢に打込み、バラクーダを捕えてこないと殺すと脅迫した。ダ・ビラアはトルテュガへ帰ると修道僧に化けたローレントと共に、またカルタヘナに引き返した。太守ドン・ファンに会ってフランシスカは、自分が真実愛するのはローレントであると悟り、彼女に会いに来たため捕えられたローレント等の破獄を助けた。ドン・ファンはフランシスカが放った銃弾に重傷を受け、ローレントはダ・ビラアを刺殺し、アン・ボニーはローレントをかばって身代りに死んだ。今はバラクーダ号に乗ってカルタヘナを脱出すればよいのだ。ローレントは重傷で絶命したドン・ファンをバラクーダ号の甲板の椅子に縛りつけて生きているように装い、カルタヘナ港口の砲台からの砲撃を断念させ、無事に大海に乗り出し、カロリナ島さして蜜月の航海にのぼった。

今日は映画何の日?

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