「じゃりン子チエ」のストーリー

チエは通天閣の見える街に住む小学校五年生の女の子。昼は学校へ行き、夜はバクチとケンカに明け暮れるアホおやじのテツにかわって、家業のホルモン焼き屋を一人で切りもりしている。チエの家の近所には、本気になったらテツより強い祖母のおバァと気の弱い祖父のおジィが住んでおり、家には小鉄という猫がいる。チエの一番の楽しみは、テツと別居中の母ヨシ江と会うことだ。しかし、二人が秘密で会っていることをテツはウスウス感づいており、それを心良く思っていない。テツのバクチの借金を取りに来た遊興倶楽部の社長は自慢の猫アントニオを小鉄にしかけるがあっさりとやられてしまった。数日後、愛猫を失いショックの社長は改心してお好み焼き屋を開き、テツもそこの用心棒の仕事にありつく。ヨシ江になつくチエの関心を引こうとテツは運動会の近いチエに運動靴をプレゼントする。昨年はゲタで三位のチエ、今年はダントツで優勝。チエの担任、花井先生の父、拳骨はヨシ江とテツの仲人だ。拳骨はおバァ以外に頭の上がらない人間の一人だ。そして、拳骨は別居中の二人を強引に一緒に住ませてしまう。ある日、アントニオの息子のジュニアがフラッと町に現れ小鉄に闘いを挑んだ。社長の心を察した小鉄はジュニアの猛攻撃に無抵抗で受ける。その姿にジュニアは心うたれ、小鉄を許し、そのまま社長のお好み焼き屋に住むことにした。以来、二匹はとてもいいコンビだ。チエの作文がコンクールで金賞を受賞した。「ホルモンを焼くお父さんの手伝いを早くしたい!……」と朗読するチエに「ウソつき」と呟きながらもテツの心は揺れる。翌日、ホルモンを焼くテツの姿に近所の連中はビックリ。しかし、皆の喜ぶ顔を見ながら、チエは「お父はん思ったらアカン、もとに戻ったときショックや、あれはパートのオッチャンや」と言いながらも、顔はフッとほころぶのだった。

今日は映画何の日?

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