「海賊黒ひげ」のストーリー

17世紀の末期、中南米沿岸の諸港を荒らした“海賊黒ひげ”(ロバート・ニュートン)に対し、英国王からヘンリイ・モーガン卿に追討の命が下った。彼はジャマイカに根拠地を設けた。若い船医ロバート・メイナード(キース・アンデス)は卿と海賊が内通しているとにらみ、それをあばくため私掠船に乗り込むことにした。その船の船長と結婚するため卿の養女エドウィナ(リンダ・ダーネル)も乗り込んだが、船はすでに“黒ひげ”に奪われており、たちまち一斉砲撃を受けた。“黒ひげ”は傷を負い、ロバートは彼の手術をさせられた。海賊船にただ1人の女としてエドウィナに危難がふりかかろうとしたとき、ロバートはこれを救ったが、“黒ひげ”は彼女が持っている卿の宝物を奪った。その間、ロバートは彼女の荷物の中から卿と海賊がグルになっている証拠の手紙を手に入れ、島の総督宛に送った。“黒ひげ”は卿の追跡にそなえて船を海賊島に泊め、宝物を祕密の場所に隠した。間もなく卿の率いる大部隊が襲撃を加え、“黒ひげ”は危いところを身代わりをたてて難を逃れた。モーガン卿は島に凱旋するや、総督になり、ロバートの送った証拠の手紙を発見して彼の逮捕を命じたが、ロバートはいまや相思の仲であるエドウィナと一緒に英本国に帰国しようと決意した。だが2人の乗り込んだ便船はやはり“黒ひげ”一味に占領されていた。船内では、海賊島に隠した宝物の分配をめぐって、“黒ひげ”腹心組と叛乱組が対峙し、不穏な形勢にあった。島で騒動のうちに宝物を掘り出して船に積み込み、叛乱組は頭目のベン(ウィリアム・ベンディックス)を殺されてほかは船艙に監禁された。ロバートとエドウィナは船窓から海に飛び込み島へ逃れた。“黒ひげ”が再び宝物を島へ隠そうとしたとき、船艙を脱出した叛乱組が襲いかかり、宝物は海中に没した。海賊たちは“黒ひげ”に対する怒りを爆発させ、彼を波打際に生き埋めする極刑に処した。ロバートとエドウィナは海賊の乗り捨てたボートに乗り、“黒ひげ”の最後を望見しながら自由の海に乗り出した。

今日は映画何の日?

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