「海賊(1938)」のストーリー

1814年頃、米国にウ・オリーンスに程誓いバラタリア島を根城とする海賊の一団があった。首領はジャン・ラフィットというフランス人で、首に賭けられた500ドルの賞金を物ともせず、堂々と強奪品の市を開いて市民に販売した。そして、彼の凛々しい男ぶりは憧れの的であり、名門の令嬢アネットと恋仲になっていた。ある時彼が例のごとく市場を開いている間に、ブラウン船長の率いる手下の一帯が、米国の帆船コリンシアン号を撃墜した。船員と乗客は悉く殺され、命を完うしたのはグレッチェンというオランダ娘1人だった。米国の船を襲うことはラフィットの固く禁じたことだった。彼はブラウンを死刑に処し、グレッチェンを伴ってバラタリアに帰った。ちょうどその頃、英国海軍はニウ・オリーンスを攻撃した。米国はアンドリウ・ジャクスン将軍を司令官として防衛に当った。英軍はラフィットを買収しようとして訪れたが彼は却って、知事に対して英軍の作戦を通知し、協力して英軍に対抗することになった。かくして彼は米国の海軍大尉に任ぜられ、名門のアネットと晴れて結婚する日を待ったが、英国のスパイとして入り込んでいたくロフォードの策略によって、米軍ハラフィトを英軍に味方するものとして攻撃したので不意を打たれた部下の多くは殺され、残りは殆ど逮捕された。しかしあくまで米国に味方するラフィットは逃れて単身ジャクスン将軍の許へ侵入して直談判した。将軍は彼に部下の釈放命令を与えた。彼は邪魔するクローフォードを倒して、ナポレオンの砲手だったドミニック以下の手下を率いる、米軍と協力して英軍を撃退し、一躍英雄となった。ところが先勝祝勝会の夜、彼を愛するグレッチェンが掠奪品の中ににあった衣裳を着た出席すると、それはコリンシアン号に乗ったアネットの妹マリーの持ち物だったので、そのことから同船の惨事が明るみに出た。ラフィットは潔く部下の責を負って私刑を受けようとしたが、ジャクスン将軍の助力でその場を逃れ、再び部下を連れて海へ乗り出した。彼の傍にはしっかとグレッチェンが附いていた。

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