「海上御難の巻」のストーリー

曳船の船長パトリック・ケリーは娘モリイと船員のスウェーデン人アンダーソンと共にサン・ペドロ港で、富豪のナタン・コーヘンを待っていた。ケリーとコーヘンは幼友達であった。コーヘンが似合わぬ水夫服を来ていたので、密輸監視役人グレアムは怪しんで跡をつけた。コーヘンはお土産に上等の酒を持参していたので、ケリイの曳船では大騒ぎが起こった。グレアムはモリイと恋仲になったがケリイは怒って許さない。ケリイとコーヘンはその夜酔っぱらって2人の中婆さん連にとっつかまって油を搾られる。コーヘンとケリイは快走艇競争をして海に落ち密輸船に這い上がる。父の失踪を心配したモリイはグレアムの監視船で探しに赴く。グレアムは密輸船を認め発砲して停船させてみると、コーヘンとケリイが乗っていたので、2人が無関係と知りながら、モリイを嫁に呉れねば捕縛するとケリイを脅迫してついに承諾させた。