「怪奇!吸血人間スネーク」のストーリー

夜明け前、2人の男が大きな細長い箱を間に取り引きしている。1人はヘビの研究家として有名なストーナー博士(ストロザー・マーティン)、もう1人は見せ物を商売としている興行師コージェン。翌日、ストーナー博士は、友人のダニエルズ博士(リチャード・B・シュル)に研究助手が欲しいと頼み、意欲旺盛で真面目な大学生デイヴィッド(ダーク・ベネディクト)が選ばれた。デイヴィッドは尊敬するストーナー博士の意見に感化され、博士の言うがままにキング・コブラの血清注射を定期的に受けるようになり、徐々に体に変調が現われ始めたことに気づく。この頃デイヴィッドは、ストーナー博士の娘クリスティーナ(ヘザー・メンジース)と、心を通わす仲にあった。2人はある日、カーニバルを見物に行き、デイヴィッドは、コージェンの見せ物小屋で蛇男をみる。やがてキング・コブラの血清注射を受けていたデイヴィッドは、半人半蛇という姿に変わってしまい、その姿をたまたま見てしまったダニエルズ博士は、キング・ニシキヘビをけしかけられ非業の死を遂げた。デイヴィッドが完全に蛇に変身する日、家を遠ざけられたクリスティーナは見せ物小屋で蛇男を見た。それは、デイヴィッドの前の研究助手であった。すべてを悟った彼女は研究所へと急ぐが、時すでに遅く、博士は本物のキング・コブラに噛まれ、キング・コブラに変身したデイヴィッドも、ヘビに変身したデイヴィッドも、ヘビを何よりも好物とするマングースに、まさに襲われようとしていた。その時、駆けつけた保安官が銃を発射し、クリスティーナが悲鳴をあげた……。