「アンディ・ラウのスター伝説」のストーリー

かつての名作映画『天長地久』のリメイクが決定した撮影所にアーヤン(ツイ・ホーリン)という少女が小道具係で採用されることになる。彼女は、母から実の父親と言い聞かされて来た『天長地久』の伝説の主演スター、方徳勝(アンディ・ラウ)のことが知りたくて撮影所にもぐりこんだのだった。母のアーサンは父のことを知ろうとするアーヤンに辛く当たり、母娘との間には喧嘩が絶えなかった。彼女は父のことを知るため、心当たりのある人々を尋ねて回り、やがて元女優のナンシー(キャリー・ン)という女性から父について多くを知らされる。60年代。調景嶺という片田舎で若き勝は長髪をなびかせて、町の顔として通っていた。そんな彼と恋仲になったのが飲食店の娘リリー(劉錦玲)だった。やがて勝は映画スターになるべく、撮影所に入る。そこで当時幅をきかせていた撮影所の大物女優ナンシー(キャリー・ン)と知り合い、大抜擢されて『天長地久』の主演をつとめることになった。そして相手役に選ばれたのがこちらも女優となったリリーだった。彼女は勝を追って町を出た後、彼が自分より一足先に町を出た従姉のアーサンと暮らしているのを知り、呆然自失のさなか、大プロデューサー雷に拾われ、彼の養女(要するに愛人)になったのだった。思いがけない再会に、はじめは自分を偽る2人だったがやがて彼らは雷とナンシーの目を盗んで密会するようになった。ほどなくそれは露見し、妊娠していたリリーは病院に入れられ、勝は厳重な監視の下に置かれる。そしてリリーが生んだ娘アーヤンはリリーの哀願を聞き入れたアーサンが育てることになった。一方雷の怒りは凄まじく、彼は勝を始末しようとする。何とか彼の命だけは助けようとしたナンシーは、彼が墜落死した現場をでっちあげる。ところが既に絶望の日々を送っていたリリーは勝が死んだと思い込み、自らも身を投げる。リリーの死を追うように、勝もその後の撮影で自ら命綱を外し、ビルから身を投げる。アーヤンは話を聞き終えると、実の母リリーの代わりに自分を育ててくれたアーサンの元へ感謝の念を抱いて戻った。そして、瀕死の重傷こそ負ったが命はとりとめた勝は、今はとある療養所で思い出の中に沈みながら静かに暮らしているのだった。

今日は映画何の日?

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