「カーニバルの女」のストーリー

戦後のミュンヘン。ヴィリー(アン・バクスター)は飢えにたえかね、通りすがりのカーニヴァルの呼込人ジョー(スティーヴ・コクラン)の財布をすった。事情をきいたジョーはカーニヴァルの食堂に職を見つけてくれたが、その代り彼女の身体を求めた。カーニヴァルの高飛び込み芸人フランク(ライル・ベトガー)はヴィリーを弟子にして芸を仕込んだが、次第に彼女に愛情を感ずるようになった。百呎の飛込みを彼女がはじめてするとき、フランクは求婚した。そのことをジョーに話すと意外にも彼は、結婚してからも会えるのだといって結婚をすすめた。ヴィリーは、ジョーと切れるつもりでフランクと結婚したが、ジョーから逢引きを迫られると彼の肉体の魅力に抗しきれなかった。ある夜、逢引きをフランクに発見され、殴り合いの末、ジョーはカーニヴァルを追放された。フランクとヴィリーはこれを機会に帰米して引退することにきめ、最後のショウに出たが、フランクの登った梯子が折れ、彼は惨死した。フランクの死を知って、ジョーは再び姿を現し、ヴィリーは又しても彼の要求を拒めないのだった。翌朝ジョーは金を盗んで姿を消した。自棄になったヴィリーは危険なとんぼ返り飛込みをやって大怪我をし、入院したが、傷いえて再びカーニヴァルに帰るとジョーが彼女をまっていた。しかし、今度はヴィリーがなびかないので、怒ったジョーは、フランクの死は自分の仕業だと凄んで彼女に迫った。ヴィリーの悲鳴をきいてかけつけた口がきけないグロッポは、ジョーを観覧車の上に追いつめ、はるか地上につき落した。グロッポはひそかにヴィリーを思いながら警察にひかれていった。1人のこったヴィリーは己が罪の深さに泣いた。

今日は映画何の日?

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