「女秘書の秘密」のストーリー

ヘレン・ブレイクはニューヨーク社交界の花形で多くの男の憧憬の的だった。彼女は南米の金満家と自称する評判のよからぬフランク・ダニョリと恋に落ち、世間の非難を無視して結婚した。ところがもう一人フランクを恋している女性があった。それは百万長者メリット家の一人娘シルヴィアで同じく社交界の花形だった。彼女は失恋の結果、恋仇ヘレンを憎んだ。ヘレンはフランクと結婚した翌日我家へ帰ると父親の急死にあった。そして彼女は間もなく無一文になってしまった。あると思った父親の遺産がなかったのである。ところがそれを知ったフランクは急に態度が変わってすぐさま彼女に愛想づかしをして出て行ってしまった。フランクはヘレンの金が目当てだったのである。間もなくヘレンはある人のすすめで社交秘書となった。一方フランクは堕落してあるナイトクラブの女たらしにまで成り下がり、そこに集まる女達を欺いては宝石類を巻き上げていた。そしてしまいにシルヴィアにまで魔手を延ばしはじめた。ある日、メリット家の舞踏会でヘレンは英国の貴族ダンフォース卿にあった。ダンフォース卿はかつて彼がメリット家の経済的援助を受けたことがある義理からシルヴィアとの結婚を余儀なくされていた。けれど、ダンフォース卿はヘレンに会ってから彼女を恋するようになり、結婚を申し込んだがヘレンは既にフランクと結婚していることを告げたので彼も叶わぬ恋と諦めた。一方フランクはシルヴィアとの関係が深まるに従って自分の野心を露骨に現して来た。彼はシルヴィアに一万五千ドルの金を要求し、それに応じなければ彼との醜聞を世間に発表するといきまいた。そこでシルヴィアはフランクを訪ね金を手渡した。然るにその場に突然ある宝石泥棒一味が現れ、フランクを射殺してしまった。フランクは彼らの縄張りを荒らしていたのである。シルヴィアは余りに突然な出来事に驚き、ただ茫然とつっ立っていた。そこへフランクの悪謀を見抜いたヘレンが駆けつけ、シルヴィアに代わってその場の一切の責を自分に引き受けた。その結果ヘレンは法廷にまで引き出され、世の嘲笑と非難の的になったが彼女は何事もシルヴァアの幸福のためと凝乎とそれを忍ぶのだった。それから、まもなくフランク殺しの犯人が挙がり、彼女は放免された。そしてそれと殆ど同時にヘレンとダンフォース卿との婚約が世間に報道された。

今日は映画何の日?

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