「アウトランド」のストーリー

鉱石採掘が行なわれている木星の第3衛星イオ。居住者2144名。地球までの旅行時間は1年。宇宙開発連合の管理のもとで行なわれる、この採掘事業は作業員、補助人員、管理者に分けられており、4等級以上の管理職は家族との同居が許され、任期は1年とされていた。連邦保安官ビル・オニール(ショーン・コネリー)は2週間前に保安室長として着任したばかりで、妻キャロル(キカ・マーカム)、息子のポールを伴っていた。正義感が強く融通のきかないオニールは、これまで任務についた宇宙鉱山で、ことごとくその星の総支配人と問題を起こし、有能な保安官とは見なされていなかった。そんな転々とした鉱山生活を送ってきた彼の家族は、早く地球に帰ることを望んでいた。そんなころ、ステーション内では原因不明の自殺が相次ぎ、さらには発狂して暴行事件を起こす者まで出現した。疑問を抱いたオニールは、調査に乗り出すが、保安次長のモントーン(ジェームズ・B・シッキング)は孤独感が原因だろうといってそれ以上は追求しょぅとしなかった。しかし、男まさりの女医ラザラス(フランセス・スターンヘイゲン)の協力を得て、自殺の原因が強力な覚醒剤によるものであることがわかる。常用すると精神異常を起こすという劇薬だ。そして、それは地球から運ばなければ入手できないものだ。早速コンピューターで麻薬犯罪にかかわりのある前科者を調べたオニールは、その背後で操っていた人物を発見した。支配人のシェパード(ピーター・ボイル)だ。オニールの執拗な追求が開始された。やがて証拠として捕えた麻薬常習者に続いて、モントーンも殺された。彼の部屋の通信用TVで殺し屋がオニールの命を狙いにやって来ることを知ったオニールは、食肉倉庫に隠されていた麻薬を見つけ、やがて殺し屋をのせてやってくるスペース・シャトルの到着を刻一刻と待つのだった。シェパードを恐れてオニールに味方する者は1人もいない。シャトルが到着し、セットされたTVカメラで2人の殺し屋を確認すると、オニールは1人で闘いの準備を開始した。勝ち目少ないこの闘いに、しかし意外な協力者ラザラスの力を得て、見事彼は2人の殺し屋を倒した。任務を果たした彼は、家族と共に地球に向かうのだった。

今日は映画何の日?

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