「女海賊アン」のストーリー

16世紀の頃、カリビア海を荒し回っていた海賊船『シバの女王』号の船長プロヴィデンスは、実はアン(ジーン・ピータース)という年若い女で、彼女は只1人の兄を殺した英国人に、深い憎悪を抱いていた。ある日、英国船を襲ったアンは、捕虜のうちに美男の青年ピエール・フランソワ(ルイ・ジュールダン)を見つけ、かつて『モリイ0』号の船長であったいう彼を、彼女の船の航海士とした。だが海賊の大親分“黒髭”はピエールを疑い、ピエールはアンの指示で折監され、財宝を隠した宝の地図を半分もっていることを発見された。ピエールは、残り半分はジャマイカにいるペドロという男が持っていると告げた。この頃からアンとピエールの間には愛情が燃え上がってきたが、黒髭はピエールを快く思わず、彼を狙い射って負傷させた。ピエールは傷も治った頃ジャマイカのペドロの元へ残り半分の地図を探しに行った。彼は久しぶりに妻のモリー(デブラ・パジェット)と会い、またイギリス海軍の司令部を訪れて事情を話したが、アンと引き換えに『モリイ0』号を彼の手にかえすということだった。一方、アンの手によってモリーは捕らえられた。英海軍は『モリイ0』号をピエールに返し、彼は『シバの女王』号を追った。が、モリーを矢面に立てたので砲撃ができず、却ってピエールもアンの手に捕らえられた。しかしピエールとモリーは無事助けられ、黒髭の砲火のためアンは『シバの女王』号と共に、沈んでいった。