「夫たち、妻たち、恋人たち」のストーリー

パリ、時は夏のバカンス。ドラ(スーザン・モンクール)は、夫マルタン(ジャン・フランソワ・ステヴナン)と思春期の息子クレマン(クレマン・トマ)、そしてふたりの姪をイル・ド・レの海岸に送り込み、4人の女友だちとパリで有意義に過ごすつもりでいた。イル・ド・レの海岸では、マルタンを始めとする男たちが、日頃の愚痴を口々にぶちまけている。自分の惨めさを人に見せびらかせるブリュノ(ギイ・マルシャン)、妻ジャクリーヌ(アンヌ・ギヌー)と共にやってきたジャック(ダニエル・チェカルディ)は突拍子もない事ばかりしでかしている。他に妻に捨てられたばかりで傷心のミシェル(ピエール・ジャン)や編集者兼詩人のトカニエ(ミシェル・ロバン)など。マルタンは失恋したばかりのクレマンに新しい恋人を見つけてやることに躍起になっている。一方パリに残った女たちは、息抜きを楽しんでいる。ドラの友人たち、クレール(クリスチャン・ミレ)は気ままな情事をかけ持ちし、キキ(ダニエル・ゴードリー)は不倫に身を焦がしている。夫に捨てられたオデット(エレーヌ・ヴァンサン)はマザコンの歯科医を追いかけ回し、トカニエの妻マリー・フランソワーズ(カトリーヌ・ジャコブ)は、夫と若い秘書との関係を嫉妬している。その頃イル・ド・レでは、ミシェルの子供たちのベビー・シッター、アネット(カトリーヌ・ビドー)とマルタンが情事を重ね、一方クレマンは、ジャクリーヌと関係を結ぶ。そして夫や子供たちに合流するため妻たちが海岸にやって来た時、この素晴らしかったバカンスも、そろそろ終りの気配を見せ始めるのだった。